ソフビのABS癒着問題を考える

私は化学には全くの素人だが、素人なりに色々調べて考えてみる。
まず復刻キングワルダーの素材だが、箱書きを見ると<使用樹脂>人形本体/ABS樹脂、パーツ類/クエン酸(非フタル酸)系塩化ビニール樹脂とある。
クエン酸をわざわざ括弧書きで非フタル酸と記述しているのが気にかかる。
フタル酸が環境ホルモンだかなんだかで身体に良く無いからやめましょうとかなんとか言われてたんじゃなかったっけ?この辺かなりうろ覚えだな。
この辺りの用語をキーワードにググったりしてみた。

http://eco.goo.ne.jp/eco_exp/eu/files/0402.html

EUの科学者らは玩具へのフタル酸エステル代替物質の使用を支持 - 毒性に関する公式委員会が、乳幼児用玩具へのクエン酸エステル類の使用は健康に無害であると認める

つまり現在は塩ビの可塑剤がフタル酸系からクエン酸系に代わったという事だな。


http://www005.upp.so-net.ne.jp/konan/af-1309.htm

1. ジオクチルフタレートは可塑剤・軟化剤でフタル酸ジオクチル、DOPとも言われる。消しゴムに塑性を与え、それを増大させる。ポリ塩化ビニル用の可塑剤として使用されている。非塩化ビニール製の字消しは、フタル酸系の可塑剤を使わなくても製造でき、そのかわり軟化剤として鉱物系のオイルが使用されることが多いです。鉱物系オイルは炭化水素が主成分なので、環境ホルモンの疑いなどはありません。(ラビット株式会社の説明)
2. 塩化ビニル製の消しゴムを定規に接触させておくと定規にくっついてしまう。この現象は消しゴムの可塑剤が原因である。非塩化ビニルはこの欠点も改善されている。

勉強ユニーカーの消しゴムでパーツが溶けるとか、怪獣消しゴムとプラ製玩具を同じ箱に入れとくと溶けるとか言うのが、これだな。
でもこの記述はフタル酸系塩化ビニルでの話だから、フタル酸系でもクエン酸系でもABSの溶けは起きるっつー事だな。問題は可塑剤の量なのか?
っつー事はPL法施行以降ソフビ玩具がやたら柔らかくなったが、どっちかっつーとそっちが原因の一端なのだろうか。確かに復刻版の変身セットはやたら柔らかいし。